【これだけ抑える!】SBI新生銀行と住信SBIネット銀行の違いとは?SBI証券系列の2大銀行を徹底比較!

新NISAの導入等によって、近年投資を考える人が増えてきました。そんな中、手数料の低さなどで人気となっている証券会社が、ネット証券のSBI証券です。このSBI証券ですが、実は系列の銀行が現在2社あります。2社もあると、SBI証券を利用している人は、どちらをメインの銀行として使おうか悩む方も多いと思います。本日は、そんなSBI証券系列の銀行2社であるSBI新生銀行住信SBIネット銀行の特徴を徹底比較していきたいと思います。

SBI新生銀行と住信SBIネット銀行の比較(筆者作成)

(出典:https://www.sbishinseibank.co.jphttps://www.netbk.co.jp/contents/

SBI新生銀行、住信SBIネット銀行の両方とも私は利用していますが、どちらも素晴らしい銀行です。実際に利用している私が感じた、どういった人にどちらの銀行が合うのかをまとめていきたいと思います。

個人的には、銀行としての機能は、SBI新生銀行の方が優位にあると思っています。

SBI証券を利用していて、併せて利用する適切な銀行を探している方、そもそも金利の良い便利な銀行を探している方は、検討の一助になる記事だと思いますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです!

・SBI新生銀行の外貨預金について:https://popochannu.com/sbi新生銀行の外貨預金の金利は?他ネット銀行・/

・SBI新生銀行のキャッシュプレゼントプログラムについて:https://popochannu.com/sbi新生銀行のキャッシュプレゼントプログラムで/

・SBI新生銀行のスタートアップ円定期預金について:https://popochannu.com/sbi新生銀行で金利1-0の円定期預金を設定しよう!/

0. 具体的なお得ポイントは?

今回はSBI新生銀行と住信SBIネット銀行のお得な部分について説明しますが、最初に具体的なお得イメージを掴んでおかないと、話が分かりにくいかもしれません。そこで、最初に私の二つの銀行を利用する中で見えた分かりやすいお得な部分について、示していきたいと思います。

下の画像は、実際に私が利用している住信SBIネット銀行の普通預金口座の入出金明細の一部です。

筆者の住信SBIネット銀行の入出金明細

(出典:住信SBIネット銀行 スマートフォンアプリより)

これは明細のところに記載されているように住信SBIネット銀行のポイントキャッシュバックによって獲得した500円です。銀行を利用するだけで、500円が獲得できる!というのは、魅力的ではないでしょうか?

この住信SBIネット銀行のポイントキャッシュバックはスマートプログラムというサービスで獲得したものです。後ほど、このスマートプログラムについても触れていきたいと思います。

SBI新生銀行・住信SBIネット銀行共に、こういったメリットを提供しています。自分に合った使い方で各銀行を利用した場合に、どんなメリットが得られるのか、しっかり確認しておきましょう。

1. 全体的な違い

まずは、SBI新生銀行と住信SBIネット銀行の違いについて、大枠から捉えていきたいと思います。今回は、利用する銀行を決めるための条件を、あらかじめ私の方で前提条件として定め、その前提条件に沿って、SBI新生銀行と住信SBIネット銀行を比較していきたいと思います。どんな前提条件にするのかは、1-1章で記載していきたいと思います。

今回比較するSBI新生銀行と住信SBIネット銀行に限らず、利用する銀行を判断する上で、重要な指標となってくるのは、普通預金金利他行宛振込手数料ATM利用手数料の3つです。

さらに、最近の一般的な利用者の傾向として強いのは、銀行サービス利用者がポイント還元を求める傾向にあることです。楽天銀行であれば楽天ポイント、三井住友銀行であればVポイントの還元を行うなど、ポイント還元争いは熾烈を極めています。この還元されるポイントについても比較していきたいところです。

また、このSBI新生銀行と住信SBIネット銀行は共にSBI証券系列の銀行ということで、SBI証券との連携方法についても確認しておく必要があるでしょう。

こういった背景から、今回のSBI新生銀行と住信SBIネット銀行の比較では、普通預金金利他行宛振込手数料ATM利用手数料ポイント還元SBI証券との連携方法の5つを軸に比較していきたいと思います。

比較基準
☑️普通預金金利
☑️他行宛振込手数料
☑️ATM利用手数料
☑️ポイント還元
☑️SBI証券との連携方法

続いては、実際にSBI新生銀行と住信SBIネット銀行の比較表を見ていきましょう。1-1で記載した5つの軸について、二つの銀行を比較していきたいと思います。

SBI新生銀行住信SBIネット銀行
普通預金金利最大 年0.1%最大 年0.01%
他行宛振込手数料最大 月50回最大 月20回
ATM利用手数料無制限
(2024年3月31日まで)
最大 月20回
ポイント還元2023年9月30日で終了
(以前は、Tポイント、
dポイント、
nanacoポイント)
スマプロポイント
(1ポイント=1円相当、
現金もしくはJALマイル
に交換可能)
SBI証券との連携方法SBI新生コネクトSBIハイブリッド預金

以上のように比較表をまとめましたが、項目によって簡単に比較できるところと、よく確認しないと比較できないところがあります。

上の3項目(普通預金金利・他行宛振込手数料・ATM利用手数料)は、比較が簡単です。結論から言うと、現時点では、SBI新生銀行が優位であると言えるでしょう。「現時点で」というのは、3番目に記載している項目のSBI新生銀行のATM利用手数料が、「現時点で」無制限となっていますが、この無制限である期間は2024年3月31日までとなっているからです。2024年4月1日以降は、どちらが優位か、まだ分かりません。

それ以外の2項目は、1-3以降の章で内容を確認していきましょう。

ポイント還元とSBI証券との連携方法については、1-2の表に獲得できるポイント・連携方法の名前のみ記載しましたが、詳細は別途説明が必要です。なぜなら1-2の表だけでは、この二つの項目は明確に比較できないためです。このポイント還元SBI証券との連携方法をどのように比較していくかについて、この章で解説していきたいと思います。

まず、SBI新生銀行のポイント還元について、1-2の表ではすでに「終了」と記載されていて、ポイント還元はないのではないか?と思われるのではないでしょうか。

実際のところは推測の通りで、SBI新生銀行のポイント還元サービスは、すでに終了してしまっています。つまり、現時点でSBI新生銀行にポイント還元サービスはありません。しかし、そんなSBI新生銀行も2023年9月30日までは、ポイントプログラムが存在していました。

過去のSBI新生銀行のポイントサービスでは、Tポイントdポイントnanacoポイントをもらうことができていました。このポイントサービスは、「ポイントプログラム」という名前で、SBI新生銀行で提供されていました。

過去のSBI新生銀行のポイントサービス

(出典:https://www.sbishinseibank.co.jp/service/point/

2023年10月1日からは、このポイントサービスがなくなりました。このポイントサービスがなくなったことは、単純に改悪されたと思われるかもしれませんが、そういうわけではありません。実は、SBI新生銀行で提供されている別の新しいサービスであるキャッシュプレゼントプログラムに移行しました。

SBI新生銀行のキャッシュプレゼントプログラムについて

(出典:https://www.sbishinseibank.co.jp/service/cashpresent/

このキャッシュプレゼントプログラムによって、2023年9月30日まではポイントで行われていた還元が、2023年10月1日から現金で還元されるようになりました。ポイントが好きな人にとっては改悪と捉えられるかもしれませんが、個人的にはポイントより現金の方が利用の幅が広いため、改良と呼べるのではないかと思っています。

キャッシュプレゼントプログラムの詳細は、別の記事にまとめているので、興味がある方は読んでいただければと思います。

上記の通り、SBI新生銀行ではポイントはもらえないものの、ポイントで得られるはずの還元を現金で得ることができます。一方のSBI新生銀行は、スマプロポイントと記載していますが、これも実質現金で受け取ることになります。

スマプロポイントとは、住信SBIネット銀行のスマートプログラムというポイントプログラムで獲得できるポイントです。このスマプロポイントは、現金の他にJALポイントにも交換することができるのですが、汎用性を考えると、現金に交換する方が良いかなと思います。

どちらも結局現金に交換することを考えると、SBI新生銀行と住信SBIネット銀行のポイント還元についての比較は甲乙つけがたいかと思います。

SBI証券との連携方法は、それぞれの銀行でそれぞれの方法が用意されています。SBI新生銀行ではSBI新生コネクト、住信SBIネット銀行ではSBIハイブリッド預金です。

まず、SBI新生銀行のSBI新生コネクトについてです。SBI新生コネクトは、SBI証券とSBI新生銀行の自動入出金サービスです。単純に銀行口座と証券口座のお金の動線を作ることができるというサービスです。

これだけでも十分便利なのですが、住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金はこの上を行きます。SBIハイブリッド預金は、自動入出金サービスはもちろんのこと、SBI証券の買付残高にSBIハイブリッド預金の残高も反映されるようになります。自分の手元にどれだけの資金があるのか、より分かりやすくなります。SBI証券をよく利用される方であれば、SBIハイブリッド預金の方が便利であることは間違いないでしょう。

注意点としては、SBI新生コネクトとSBIハイブリッド預金の両方を利用することはできません。私は、すでに住信SBIネット銀行の口座作成時にSBIハイブリッド預金を申し込んでいたため、先日SBI新生銀行からSBI申請コネクトを申し込もうとしたところ、下記の表示が出ました。

SBI新生コネクト申請時のエラー画像

(出典:SBI新生銀行 SBI新生コネクト申し込み時)

SBI新生コネクトを新たに申し込むためには、SBIハイブリッド預金を休止する必要があるようです。SBI申請コネクトとSBIハイブリッド預金の両方の恩恵を受けることができれば一番良いですが、さすがに難しいようです。

2. 利用方法別オススメ銀行口座

さて、この章では具体的にどちらの銀行口座がオススメなのかをまとめていきたいと思います。しかし、先ほども記載した通り、SBI新生銀行・住信SBIネット銀行にはそれぞれ違った魅力があり、正直どちらもオススメの銀行口座です。なので、どんな方にSBI新生銀行がオススメで、どんな方に住信SBIネット銀行がオススメなのかという視点で記載していきたいと思います。

まず、優秀な銀行機能を求めるのであれば、SBI新生銀行がオススメです。SBI証券口座に興味がなかったとしても、SBI新生銀行単体で利用できるほど素晴らしい機能が揃っています。

先ほども表にまとめたように、SBI新生銀行は住信SBIネット銀行と比較すると、普通預金金利他行宛振込手数料ATM利用手数料の3点で優位にあります。

SBI新生銀行住信SBIネット銀行
普通預金金利最大 年0.1%最大 年0.01%
他行宛振込手数料最大 月50回最大 月20回
ATM利用手数料無制限
(2024年3月31日まで)
最大 月20回

普通預金金利年0.1%は、高金利を謳っている楽天銀行の普通預金金利と同水準です。一般的なメガバンクと比べると、かなり高い水準です。例えば、日本最大のメガバンクである三菱UFJ銀行の普通預金金利は0.001%となっていて、SBI新生銀行の普通預金金利は、この100倍にあたります。このことから、SBI新生銀行の普通預金金利は十分優秀な金利水準であると言えるでしょう。

また、他行宛振込手数料については、SBI新生銀行では月50回となっています。楽天銀行やauじぶん銀行など他のネット銀行対比かなり良い水準となっています。

さらに、ATM利用手数料については、2024年3月31日までの限定ではありますが、SBI新生銀行は何回でも無料となっています。私はこれまで他にATM利用手数料の無料回数が無制限となっている銀行は他に見たことがありません。それだけATM利用手数料が無制限に無料で利用できるというのはすごいことです。

こういった点からもSBI新生銀行が、銀行機能を重視した時にオススメできる銀行であることがわかるかと思います。

一方で、SBI証券との連携を意識するのであれば、住信SBIネット銀行がオススメです。

住信SBIネット銀行は、SBIハイブリッド預金という、SBI証券との連携を特に意識したサービスが提供されており、これが証券口座で投資を行う人にとって非常に便利です。

SBI新生銀行住信SBIネット銀行
他行宛振込手数料最大 月50回最大 月20回
ATM利用手数料無制限
(2024年3月31日まで)
最大 月20回
SBI証券との連携SBI新生コネクトSBIハイブリッド預金

その他、住信SBIネット銀行をメインバンクとして利用するのであれば、SBI新生銀行には劣るものの、余計なコストをかけないために他行宛振込手数料とATM利用手数料の無料回数は確認しておきたいところです。住信SBIネット銀行の他行宛振込手数料とATM利用手数料の数は、SBI新生銀行に劣るものの、最大月20回も無料であれば特に不便なく利用できるはずです。SBI証券で手元資金を運用することを考えると、普通預金金利の低さも気にならないでしょう。

こういった背景からSBI証券の利用を中心に利用する銀行口座を考えたい人には、住信SBIネット銀行をオススメしたいと思います。

3. 新NISAを利用するなら!

銀行口座を開設する時に、多くの人が気にすることが新NISAでしょう。2024年から開始された新NISAは、その税制面の優遇度合から資産形成の必須ツールとなりそうです。

この新NISA口座は、自分が保有している金融機関口座全体の中で一人当たり一口座しか作ることができません。過去には銀行で一般NISA・つみたてNISA口座を開設した人も多いかもしれません。SBI新生銀行・住信SBIネット銀行の口座を開設しようとしている人は、新NISA口座はどこで開設すれば良いでしょうか?

結論としては、どちらの銀行口座を開設するとしても新NISA口座は、SBI証券で開設することがオススメです。

SBI新生銀行で案内されているNISAについて

(出典:https://www.sbishinseibank.co.jp/retail/nisa/?intcid=nisa_reta_mega

SBI新生銀行では、新NISAについての周知はあるものの、結局株や投資信託等の投資商品の売買ができるSBI証券でNISA口座を開設することになります。

同様に、住信SBIネット銀行でもSBI証券でのNISA口座開設を勧められます。実際、SBI新生銀行・住信SBIネット銀行を利用していなくても、SBI証券には優秀なクレカ積立によるポイント還元もあり、新NISAを実施するなら、かなりオススメできる証券会社です。SBI証券で新NISA口座を開設して間違いないでしょう。

4. まとめ

いかがでしたでしょうか。本日は、SBI新生銀行と住信SBIネット銀行の違いについてまとめました。

SBI新生銀行の魅力は、やはり銀行としての機能でした。普通預金金利や他行宛振込手数料、ATM利用手数料の面で優位にありました。一方で、住信SBIネット銀行はSBI証券との連携を考えた時にかなり便利な銀行口座でした。それぞれでお得な部分が異なるので、自分の用途に併せて選択しましょう。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!次回も読んでいただけると嬉しいです!

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